架空戦争の行方

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アニメーション作品で扱われる題材のひとつに「戦争」があります。 特に機動戦士ガンダム以後のいわゆるリアルロボットものとされるジャンルでは、 兵器としての巨大人型兵器を機能させるために欠かすことの出来ない道具です。

機動戦士ガンダムの一年戦争は描写から判断して、第二次大戦とくに 独仏戦と切っても切れない関係にあると考えます。 ギレン・ザビをヒトラーの尻尾と言っているあたりは好例になるでしょうかね。 同様にガルフォース(宇宙章)は冷戦につながります。軍事用語のMAD(Mutural Assured Destruction)を 用いているあたりが東西冷戦がメタファーとして隠されていることを如実にあらわしています。

東西冷戦の記憶も薄くなりつつある現在、使われている題材は9・11以後の情勢を 取り込んだ題材ですね。機動戦士ガンダムSEEDは明らかに、パレスチナ問題や 9・11以後の情勢をフューチャーしているのが明らかですし、コミックのredEyesも CPDUの前身がアメリカ合衆国だったりとこの辺が題材として使われるようになっています。

実際どんな企画にしろ、現在の空気を取り入れずに作品を展開するのは困難でしょうし、 現在の空気を無視した展開では受け手の共感を得ることが困難になりますからね。 まったく架空の歴史を展開するにしろ、現在の歴史の直接の延長線上に世界を展開するにしろ、 受け手は今を生きている人間を対象にする以上、今の空気を無視した作品は 出すのが難しいですから。

出口の見えない中東情勢、そういった空気の渦巻く現在をどう調理するのか、 架空の世界もまた揺れ動いていくんでしょうね。

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このページは、gornが2004年12月28日 15:50に書いたブログ記事です。

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