2006年5月アーカイブ

ITpro に 偽スパイウェア対策ソフトに関する記事が掲載されています。少し前から、偽スパイウェア対策ソフトは問題視されるようになっています。この種のソフト (bogusware 等とも呼ばれますが) は問題を誇張したり、場合によっては問題をわざとひきおこすマッチポンプをやることでお金をむしりとろうとします。ちょっと調べただけでもこの種のインチキソフトウェアはたくさん存在することがわかります。

Impress の デジカメ Watch が CNET のそれよりもはるかに情報量の多い 『米 Microsoft の新画像フォーマット「 Windows Media Photo 」とは』という記事を掲載しています。これと、先日公開された仕様書の 1.0 を見ながら詳細を見ていきます。

画像圧縮のベースは可逆色空間変換のようです。コーデックの実装は Windows Media Photo Device Porting Kit の方に参照実装があるようでこれに関しては別途ライセンスを求めるようになっているようです。したがって、信号処理の仕方など不明な点はまだあるのですが、ざっとサーベイしたところ可逆色空間変換と Wavelet を組み合わせたようなアルゴリズムの研究事例はあるようなのでこの辺がありそうだと思います。少なくとも、JPEG のように素直にブロック化と離散コサイン変換を組み合わせたような話ではないでしょう。これだと、モスキートノイズとブロックノイズから逃げられなくなりますから。

従って、信号処理のほうはミステリーが多いのですが、advanced non-arithmetic entropy coding scheme という記述もあるのでエントロピーに着目した圧縮は行われているようです。通常の JPEG ではハフマン符号を用います。ハフマン符号は想定された理想的なデータが入力されると高い圧縮率を実現しますが、そうでない場合圧縮率が低下します。その解決として JPEG 2000 では算術符号が採用された経緯があります。ただ、non-arithmetic ですから算術符号ではないようです。恐らく、算術符号は高コストな処理であることから忌避されたと思います。実際、筑波大学 システム情報工学研究科 コンピュータサイエンス専攻 カオス研究室で開発された再帰的交流成分予測(RACP)符号化ではエントロピー符号としてカノニカルハフマン符号を用い JPEG 2000 よりも優れた性能を発揮したとされています。従って、基本変換を見直すことで収納の効率を向上できるのでしょう。

恐らく、WMPhoto のキモは基本変換の部分だろうと思います。処理単位は 16 x 16 ブロックのようですから、JPEG の 8 x 8 よりも大きく、JPEG 2000 の 256 x 256 よりも小さいです。実際、仕様書ではなく Windows Media Photo Device Porting Kit に書かれていることから考えてもこの部分に工夫があることは疑いの余地がないでしょう。関係しそうな話としては基礎部分では MSR-TR-2004-130 の研究とかかなと思います。直接のペーパーが出ていないことから考えると特許出願中かなとも思います。

塚本弘氏の「国内 open proxy の現状」の 2006.05.27 現在の記述によれば国内で確認されるオープンプロキシの 69% が LogoVista の欠陥に起因するもので、 19% が 東芝の RD-Style の欠陥に起因するもののようです。これらは 2004 年に発見され既にアップデートの存在する欠陥ですが多くのノードで未対処のまま放置されている模様です。

また、このアーティクルによれば以下のような記述もあります。

悪いことに、この欠陥コンビはメールの不正中継も行います。 dsblなどのブラックリストにかなりの確率で登録されています。ただしこれらは、Tokarevさんの proxycheckでは、うまくrelayの確認ができませんので注意が必要です。

状況からするに放置が許されるような内容ではなく、困ったことです。

Microsoft が現在開かれている HEC で Windows Media Photo (以下、WMPhoto) と呼ばれる静止画の圧縮フォーマットを推進していることが明らかになっている。ほとんどの、Web log の著者は CNET の不十分な記事を元に Web log を書いている。こういった場合には、必ず一次情報に一度は当たる必要がある。

WMPhoto の仕様書でウリとなっているのはフットプリントの小ささである。これは通常、PCベースのハードウェアで問題になることは少ない、主として重要なのはデバイスへの組み込み用途である。つまり、フットプリントの小ささを長所として押し出すということはこのフォーマットの主たる適用分野に組み込み用途があることを示唆している。したがって、考えられる主要な用途はディジタルカメラと携帯電話などが考えられる。

このような用途では通常、枯れたフォーマットとして JPEG が用いられているが問題も少なくない。一つは、ビットレートを制約したときにはブロックノイズやモスキートノイズといった歪を生じやすいことが挙げられる。こういった、諸問題の解決策として従来、JPEG 2000 と呼称される後継技術が提案されてきたが普及は足踏み状態である。結果的に問題が認識されていても解決策が無いという問題を生じている。

こういった状況を背景として、JPEG よりもましな品質を JPEG 2000 よりも低負荷で実現するというのが WMPhoto の趣旨であろう。従って、通常の Web 上での画像全般を置き換えるのが主目的とは考えないほうが良いと考える。そういった観点で考えると、この規格の概要が見えてくる。例えば、現在 JPEG 2000 のフォーマットは 12 の Part で記述されているがこれは複雑すぎるといえないだろうかなどである。つまり、JPEG 2000 よりも目的に合わせて規格をシンプル化し、バリデーションなどを簡略化するという方向性である。

規格の詳細を見ると、EXIF といった既存のディジタルカメラが出力するメタ情報はそのまま記録可能であるなど、JPEG で構成されているフォトライブラリとの運用上の互換性を保とうとしていることが判る。これは、明らかに写真を撮るというところにフォーカスされた規格であることを物語る。また、圧縮のプロセスにおいて 16 x 16 のブロック単位に圧縮する手法を取るとされている。拡張子としては WDP が用いられ、MIME type としては、image/vnd.ms-photo が使用されることになっている。ただし、詳細部分については規格書のバージョンが 0.9 であり、未だ fix していない部分もあると思われるので変更される可能性がある。

ゼーガペイン、余り多くの話を知らないで見始めましたが虚実を絡めた作品になっています。「消されるなこの思い、忘れるな我が痛み」のフレーズも意味深です。虚実を絡めたってところで思い起こされるのはメガゾーン 23 です。少なくとも、見えているそれが現実全てではないっていう視点に立ったのはあの辺からだろうと思います。マトリクスはそういう意味では、メガゾーン 23 が通過した始点を現在の技術から想起されるタームで味付けし、それらしく仕上げたという感覚であろうと思います。

作品の中では、量子テレポートという単語を用いて虚実を描いています。普通の学園と荒廃した戦場、恐らく荒廃した戦場が実で普通の学園が虚でしょう。そういう意味では、デザルグとの戦場が実体のメガゾーン 23 の後継といってもいいかもしれません。メガゾーン 23 の時点では催眠術などの単語を用いて無理のある言い回ししか出来なかったものが、量子関係の研究の進展や計算機工学の発達などによってもう少しリアリスティックに展開できるようになったため生まれてきた作品でしょう。

スタッフ的には演出チームの中のわたなべぢゅんいち氏や脚本チームの関島眞頼氏の名前が目を引きます。メインメカデザインの中原れい氏などAICやタツノコプロダクション系の作品で名前を見かけた人の名前が目立つかなと思います。結構楽しめそうな作品です。

原作と比較すると、急いでいるせいか大分、情報の欠落が見られますね。特に、浄眼機とフィラ・マリークの対話は色々削られたせいか単なる対立に見えますし。イクスと火乃香の対話にしても作品の結論に関係する重要な会話が欠落してしまったように思います。恐らく、6・7話あたりが原作小説の『蒼い瞳の刀使い(ソードダンサー)』のラストになると思うんですが、ここで語られるイクスの意味を誘導する上で重要なファクターだと思うのですが。

また、蒼い殺戮者(ブルーブレイカー)が単独でラストカットに出てきているので、原作では30機の自動歩兵を指揮して出てきているというところを変えていると思います。結果的にこれは、原作の『惑いの空の凶天使(ハーフ・ウィング)』のエピソードと組み合わせると少々問題があるように思います。30機の自動歩兵の指揮者として蒼い殺戮者(ブルーブレイカー)を出すというフィラ・マリークのミスがもたらすものが示唆する蒼い殺戮者(ブルーブレイカー)の特異性を語ることが出来なくなりますので。

映像作品としてみたときの、重大な問題点としてはナレーションが多すぎることが挙げられます。小説が元々、情報量が多いので地の文などをナレーションで一部処理しているようです。しかし、処理にしかなっていないですね。本来は特に感情描写は台詞ではなく芝居で処理すべきなんですが安易に台詞で処理しています。恐らく、原作を無理やり圧縮した反動でしょうね。結果的に芝居としてみたときにドライヴ感を欠くものとなってしまっていると思います。

全体的にスタッフの原作の理解が甘く、準備不足な印象が拭えません。少なくとも、ザ・サードのアニメ化としては軽視できない欠陥が随所に見られます。原作通りの台詞をただ喋らせれば、単に絵の動く喋る小説になります。が、原作でそれがそこにある意図を外して単に省略すれば内容が薄くなるだけです。言うまでも無く、どちらでもだめで原作の意図を噛み砕いた上でアニメとして適切な表現をしなければいけないと思います。特に、『蒼い瞳の刀使い(ソードダンサー)』は著者の最初の商業用の作品ですから、内容的に情報過剰な面があります。これは、「処女作にはその作家の全てがある」ってのと同義ですから、特に注意が要るのではないかと思います。

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先日、発表された新型のVAIO U シリーズですが、キーボードに関して評価できないとする記事が、HIDORI on The Web の方でありました。アーティクルのタイトルは「超絶的にキーボード駄目過ぎ! 新型 VAIO type U」で、キーボードの感触は圧倒的に W-ZERO3 の勝ち。とされています。

Vodafone の 新ブランドネームが ソフトバンク モバイル に決まったそうですが、なんのひねりもないダサすぎるブランド名ですね。単に、CI だけを重視したように見えます。各種、調査で ソフトバンク や ヤフー 等のブランド名が忌避されているのは何処吹く風のようです。

Microsoft Game Studio 責任者のシェーン・キム氏の発言ですが、その通りですね。加速度センサーは同氏の言うとおり、Sidewinder Freestyle ProでMicrosoftが既に採用したことのある技術です。実際問題、ゲームでの使いどころはかなり困ります。Redline Racer というバイクゲームで試したことがあるのですが、カーブはともかくまっすぐ走れないんです。姿勢を変えただけで曲がってしまうので。実際、同時期のMicrosoft のコントローラは実験的な要素が多数含まれ、FPSに最適化したDual Strikeなど各種のものがあります。

Freestyle Proは5・6年前のものであり、加速度センサー自体は斬新なものでは決してありません。勿論、アイディアとしては古くても、Nintendo DSの採用したタッチパネルのようにゲームデザインとうまく組み合わせれば絶大な効果をゲームにもたらせるものもあります。た従って、新奇なユーザインターフェイスというのは広義のソフトウェアと組み合わさることで効果が出るのです。ハードウェアだけを用意しても意味はありませんし、価値もありません。

そういう意味で、デモムービーばかりに終わった、ソニーのE3のプレゼンは失敗です。結局のところ、FFとリッジに頼っただけに見えます。あんな高いものをその程度のために買うことは、私はありません。

Fable 2

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Fable 2 もトレイラーが登場です。前作に当たる、Fable は当初、Project Ego としてアナウンスされましたが、製品のリリースはそこから数年遅れてのものです。まあ、出来に関してはまったく何の心配もしていませんが、発売日は100年後のクリスマスでしょうか。

Forza Motorsports 2のトレイラーを見てみました。一応、ニューズでは 60 fps を実現するとあるので、30 fps -> 60 fps へアップグレードされるのはほぼ確実でしょう。前作も車のカスタマイズなどはかなり自由度が高かったので、今回もそういった部分は非常に期待されます。少なくとも、トレイラーを見る限りではかなり期待できそうです。

Halo 3

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E3 2006 関連で Halo 3 のトレイラーがダウンロード可能になっています。クォリティはまあ、心配無用ですね。一応、見る限りコブナントと人類の戦争には一区切りつきそうな感じですね。一応、FINISH THE BATTLE と最後のワンカットで出てきますし。ただ、Halo が終わるかというと判らないですね。実際、ドラゴンを捜しに行かないのに "Dragon Quest" と銘打つタイトルはありますし、古代王国に関する話はケリがついているのに "Ys" と銘打つタイトルはありますから。

ただ、どういう形でコブナントと人類の戦いにケリがつくのかは判らないですね。最悪、Halo が起動してコブナント、人類両者が宇宙から消えるというエンディングもありえます。Halo が元々建造された目的は生命体の殲滅ですから。そのため、イデオンやガルフォースのごときエンディングになる可能性はそれなりにあります。

夏発売予定の『ゼーガペイン XOR』のトレイラーをXbox Live Marketplace からダウンロードして見てみました。現在、放映中のアニメーションの関連タイトルですが見たところそれなりにいけている絵にはなっているようです。もっとも、現在ダウンロードできるHalo 3のトレイラーを見てしまうともうひとがんばりお願いしますといいたくはなりますが。ゲーム自体のプレイ感触はわかりませんけどね。

WILLCOM が名古屋市交通局が地下鉄車両内に設置したポスター「マナーモードが車内のマナー・・・と、思ってました。」の件で抗議文を交通局に送ったようです。これは、携帯電話が発する電波がペースメーカ等の医療機器の誤動作を引き起こすという、2002年に総務省が発表した「電波の医用機器等への影響に関する調査研究報告書」に基づくものでしょう。

この件自体は、名古屋市交通局がポスターを作製する際に絵柄を恐らく、ただ直感でAH-K3001Vを模写したことに端を発すると考えます。調査報告書のグラフを見れば判るとおり、PHSや3Gの携帯電話と800MHz 帯のPDCとは大幅に最大干渉距離が異なり混同して取り扱うのは妥当ではありません。実際問題、調査報告書の結論自体も妥当性において、「22cm離せば干渉しない」との解釈は妥当であっても、対偶にあたる解釈「22cm離さなければ干渉するかもしれない」は科学的合理性はないと考えます。

名古屋市交通局のポスターを製作した人物、会社もしくは機関はデザインを作る際に考えが浅すぎたと考えます。少なくとも、科学的合理性は希薄です。実際問題、不要電波問題対策協議会の指針そのものが現実とずれてきていると考えます。実際既に、800MHz 帯のPDC機は過去の遺物となりつつあります。それを基にした基準をベースに900%ものマージンを見込むのはいかがなものかと思います。

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