Microsoft が現在開かれている HEC で Windows Media Photo (以下、WMPhoto) と呼ばれる静止画の圧縮フォーマットを推進していることが明らかになっている。ほとんどの、Web log の著者は CNET の不十分な記事を元に Web log を書いている。こういった場合には、必ず一次情報に一度は当たる必要がある。
WMPhoto の仕様書でウリとなっているのはフットプリントの小ささである。これは通常、PCベースのハードウェアで問題になることは少ない、主として重要なのはデバイスへの組み込み用途である。つまり、フットプリントの小ささを長所として押し出すということはこのフォーマットの主たる適用分野に組み込み用途があることを示唆している。したがって、考えられる主要な用途はディジタルカメラと携帯電話などが考えられる。
このような用途では通常、枯れたフォーマットとして JPEG が用いられているが問題も少なくない。一つは、ビットレートを制約したときにはブロックノイズやモスキートノイズといった歪を生じやすいことが挙げられる。こういった、諸問題の解決策として従来、JPEG 2000 と呼称される後継技術が提案されてきたが普及は足踏み状態である。結果的に問題が認識されていても解決策が無いという問題を生じている。
こういった状況を背景として、JPEG よりもましな品質を JPEG 2000 よりも低負荷で実現するというのが WMPhoto の趣旨であろう。従って、通常の Web 上での画像全般を置き換えるのが主目的とは考えないほうが良いと考える。そういった観点で考えると、この規格の概要が見えてくる。例えば、現在 JPEG 2000 のフォーマットは 12 の Part で記述されているがこれは複雑すぎるといえないだろうかなどである。つまり、JPEG 2000 よりも目的に合わせて規格をシンプル化し、バリデーションなどを簡略化するという方向性である。
規格の詳細を見ると、EXIF といった既存のディジタルカメラが出力するメタ情報はそのまま記録可能であるなど、JPEG で構成されているフォトライブラリとの運用上の互換性を保とうとしていることが判る。これは、明らかに写真を撮るというところにフォーカスされた規格であることを物語る。また、圧縮のプロセスにおいて 16 x 16 のブロック単位に圧縮する手法を取るとされている。拡張子としては WDP が用いられ、MIME type としては、image/vnd.ms-photo が使用されることになっている。ただし、詳細部分については規格書のバージョンが 0.9 であり、未だ fix していない部分もあると思われるので変更される可能性がある。


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