前から気になっていた、MMO World である Second Life (以下 SL)を試してみました。MMO World というのは私の造語ですが、言い表す適切な表現が見当たらないので勝手に定義しました。RPG という表現を避けたのは Game であるか否か深刻な議論があるためです。ひとつの言い方をするとすれば昔の Habitat の理想を現代的な形で現実化させたプラットフォームといったところでしょうか。ありていに言えば、3D の仮想世界に決済システムを加味したものとも言えます。
基本的には仮想世界に自分の分身であるアバターで参加することが出来るシステムです。アカウントは無償と有償なものがあり無償のアカウントは土地の所有など幾つかの点が制約されています。ゲームという言い方を避けたのはこれが、RPG であれば多くの場合狩猟経済で狩りにいって物を収穫するのが経済の起点となります。これが SL であれば起点は多くの場合内蔵されたモデリングツールを使って何らかのオブジェクトを製作することでしょうか? まあ、このへんはもう少し探訪してみないとわからないかもしれませんが。
もちろん、SL ではリンデンドルという仮想通貨を用いて他者から物を購入することが出来ます。250 リンデンドルを無償アカウントでは作成時にもらうことが出来ます。リンデンドルは実世界のドルとの間で両替が可能です。これを恐らく、可能にしているのは経済活動の起点の違いから RPG では起こりがちなゴールドファーマーの問題が起きていないことでしょう。狩猟経済の MMO RPG では常にゴールドファーマーという問題が付きまといます。つまり、通貨収集目的の BOT などによる自動運転や狩場の独占、あと職業的な労働者といったものはある種狩猟経済の場合、かなり解決が難しい問題です。
そういう意味では、SL の場合、価値の創造は想像力にゆだねられていますから狩猟経済で問題となることは置きにくいでしょう。ただ、この辺はシステムの哲学の差に負うところが大きいですから正邪を論じるのは少々筋違いでしょう。ただ、Second Life の試みは興味深いのは事実です。また、キャラクターのモーションを外部から BVH ファイルで取り込むことも出来ます。この場合は、多くの場合は Poser をツールとして使っているようです。Poser 以外だと DAZ Studio もあるようですが。
勿論、SL が唯一無二の解であるとは思いませんが、素材として非常に興味深いものではあります。システムが柔軟であり、ゲームという約束を必要としないというのは面白いです。まあt、それゆえに社会活動のシミュレーションとしてまじめな研究課題の材料ともなる。スクリプティングなども出来るので SL 内に RPG を構築しようという向きもあるようです。なかなか、興味深いものでした。




