作品としては、ゲームアーツの SILPHEED のリメイクです。SILPHEED というタイトルでは過去に PC-8801 mk2SR 、Mega CD、PlayStation 2 で出ています。ただ、今作の場合、スペリングが SILPHEED から SYLPHEED と変わっています。元々、SILPHEED というスペリング自体造語ですから、まあこういうものです。SYLPHEED だとまさしく風の精を意味する言葉です。
ストーリーそのものは争う二国の戦争と戦争に引き裂かれた友情が土台です。物語の構造自体は機動戦士ガンダム SEED のそれに近いです。主人公はカタナ・ファラウェイで友人がマーグラス・メイスンです。大雑把には地球統合政府が銀河を統治する未来に抑圧された殖民星がアダン自由同盟を設立、地球統合政府に宣戦を布告します。折りしも、そのころカタナ・ファラウェイとヒロインのエレン・ベルシュタインはパイロット候補生として訓練を受けている。そういう、筋書きです。宣戦布告に先立ってアダン自由同盟軍は訓練が行われている星系を強襲、いやおうなく訓練生も実戦に駆り出される格好になります。
この戦争の遠因となっているのが、地球統合政府の殖民星に対する抑圧的な政策です。そして、反抗的な星には抑圧どころか虐殺を行ってきた、その負の遺産です。マーグラス・メイスンは「アケロンの悪夢」により故郷と家族を失ったマーグラスは地球統合政府への復讐を誓う。しかし、アダン自由同盟のトップも復讐心に駆られ、正常な政治判断が出来なくなっています。そして、最後には太陽系そのものを破壊しようと目論んでしまう。まさしく、撃たれては撃ち返し、撃ち帰してはまた撃たれになっています。
ゲーム自身はフライトシューティングの系統です。ただ、残弾数には余裕がありますし母艦に帰れば補給は可能なので弾切れでやることがなくなることは少ないでしょう。多いのは、時間切れでタイムアウトになるほうです。3D空間を飛び回ることになるのでターゲットを見失いタイムアウトは結構あります。したがって、自分の位置とターゲットの位置の把握は重要です。この辺さえ何とかなっていれば難易度をこだわらなければクリアそのものは支障がないと思います。アイテム数は結構あるので、一周では全てのアイテムはそろわないでしょう。結構、楽しめる良作であったかと思います。
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