第 5 話です。話としては追試です。もっとも、成績不振のためですから再試験といった方が良いかもしれません。実技は得意なものの理論がさっぱりの春香、その真逆に理論は完璧なものの実技が絶望的な雪歩。対照的な二人の話です。もっとも、アイドルマスターの職務を考えれば雪歩の方が危機的です。
実際、現場では結果が問われますからね。そういう意味では雪歩の方が不利なコンディションです。もちろん、計画を立てたりすることを考えれば理論も不可欠です。少なくとも、計画段階では理論をもとに構築するわけでそれを第6感でひっかきまわされては非常に危険です。
最も課長なども明らかに雪歩の方を心配していました。確かにペーパーテストならば山かけてせっせとという手も使えるでしょうが。実際の実技がすぐにできるようになれば苦労はしません。雪歩にちらつく影を考えれば雪歩は少し、舞-乙HiME のエルスティン・ホーにも似ていますね。もっとも、元気な春香もアリカとは異なり、過去の経緯を踏まえての元気ですから、アリカとは少々違います。
アリカの元気は、貴種流離譚に言う不遇闊達型に似て生来のものです。しかし、春香の元気さはアリカとは異なり高槻やよいとの付き合いから学び取ったものです。そういう意味では、春香は既に一定の成長をしているキャラクターであるとも言えます。この辺の経験値の差が春香と雪歩の違いなのでしょう。最もそれを考えても春香の操縦技術は天才的ですが。真でさえ経験によるところが多いですから秀才ではあっても天賦の才とは必ずしも言えないところがある。
こういう場合、多くのストーリーでは最終的に試練に打ち勝つことが多いのですが、春香とは対照的に雪歩は試験に合格できませんでした。もっとも、キャラクターの配置を考えればパイロットばかりいてもしょうがないのである程度理想的とは言えます。実技ができなかったとはいえ、雪歩の知性はブリーフィングやオペレーションで一定の成果をあげると思いますし。
しかし、雪歩に実技を教えようとして四苦八苦する春香も面白いです。一種の天才である春香は考えずに操縦しているところがあります。しかし、それでは理論派の雪歩には伝わらないわけです。この辺の一種の天才のつらいところです。天才ゆえに模倣も継承もしがたいところがありますから。ゆえに、つまらないところで躓いたりもする。今回も楽しい話でした。
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