The free lunch was over

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CNET の記事 "Software needs to heed Moore's Law" によれば、Intel のフェローである Shekhar Borker の 25 日の発言としてソフトウェアがムーアの法則を生かす必要があることを伝えている。日本語版のCNET では同記事を "ソフトウェアもムーアの法則に従う必要がある" として伝えている。ただ、これらのアーティクルは本質的な困難を伝えていない点でタイトルには少々難がある。むしろ、Microsoft の Software Architect である Herb Sutter がコラムなどで使った "The free lunch is over." の方が的を得ている。この言葉は後藤弘茂が PC Watch 内のアーティクル "決定的となったヘテロジニアスマルチコアへの潮流" で引用している。

ただ、いうまでも無く並列環境を念頭に開発を行うのは難しさがある。Web log のアーティクルとしては akira-hayashi の "ソフトウェアとムーアの法則" や ふぃるこ の "CPU高速化と処理の高速化は、違うよというお話。" と言った CNET 日本語版の記事を受けたアーティクルが散見されるが確かに難しさがある。私自身も、鯨類のクリックスを並列分散環境で解析を試み開発に苦労したことがある。これは、ITpro の記事 "Haskell で学ぶ並列プログラミング (その1)" にも出てくるがプログラムの動作に非決定性が持ち込まれてしまうというところに厄介さがあるだろう。こういった問題は 2001 年の次点で "並列プログラミングのコツ" にも書かれており問題としては古くから知られている。

しかし、今後のコンピューティングの方向性は、Xbox 360 や PLAYSTATION 3 と言ったゲーム機の構成が示すように明らかに並列型のアーキテクチャに方向性がある。無論、ラジカルな並列型のアーキテクチャを指向した PLAYSTATION 3 が開発面で多くの問題を抱えていることには異論は無いがアーキテクチャの方向性そのものは Intel の Many Core 構想のように今のところ並列型を指向していると見ていい。この辺に関しては開発の困難さを軽く見た SCE の落ち度であろう。

では、終わってしまった無料のランチタイムをどうすればいいのかということである。今のところ、ここのところの関数型言語へのムードなどから関数型言語の特性を活用するという方策が考えられる。並列型というキーワードでは teitter のブームということもあるが @IT のアーティクル 『twitterブームの陰で注目を集める“Erlang”』にも書かれる関数型と並列という特性を持つ Erlang という言語もある。また、既存の言語に並列処理を内包させる方向性としては Microsoft Research の "Cω プロジェクト"も興味深い。

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