2007年6月アーカイブ

セキュリティホール memo のアーティクル"Massive MPACK Compromise" によると、商業用のクラッキングサイト構築ツール MPACK による被害が報告されているようです。こいつは「商業用」と書いているとおり売り物 (500 ルーブルや $1000 程度のようです)のクラッキングサイト構築ツールでPanda Software のレポートに詳細が出ています。

利用されていると指摘されている脆弱性は下記のとおりです。

  1. MS06-014: Internet Explorer (MDAC) remote code execution
  2. MS06-055: Vulnerability in Vector Markup Language could allow remote code execution
  3. MS06-044: Microsoft Management Console could allow remote code execution
  4. MS06-006: Windows Media Player Plug-In EMBED overflow universal
  5. MS06-071: Vulnerability in Microsoft XML Core Services could allow remote code execution

ただし、MS06-006 に関しては、Firefox や Opera をターゲットとしたコードも内在されています。また、ITpro のアーティクル "イタリアで大規模な攻撃、多数の有名サイトに罠が仕掛けられる" によれば、QuickTime や WinZip のぜい弱性も利用するとあるのでそういったバージョンが流布している可能性もあります。あくまで、上記リストは Panda Software の発表資料です。この件に関しては Symantec からも情報が出ています。

いずれにしても、ぜい弱性は単に愉快犯が用いるだけでなく、既に金銭目的の輩が横行していることに注意する必要性があります。

なかなか、面白い作品です。作品の素生としては『エマ』 + 『スケバン刑事』といったところです。というかあとがき等でもそう書かれていますし。同作者の手になる『野良猫オン・ザ・ラン』などにも共通する特性ですが基本的にいえば、武侠伝です。自律した人間というところが一つのキーであろうと思います。少なくとも、そこには弱弱しさや媚がないです。

つまり、彼女の「ご主人さま」という台詞には、主を信じるが故の信頼が込められています。そういう意味ではエマにおけるケリーとエマの関係に近いといえます。少なくとも、そこには単なる従属的な関係性は存在しないです。そういう意味では、少なくとも日本の漫画・ゲームにおけるメイドのそれよりも騎士に近いといえるかもしれません。事実、主人公・若槻葵は主を守るための武術を納めています。作中で武器としているのが主にクィックルワイパー (重量 約 2kg の合金製特別仕様) であることから、恐らく棒術か棍術でしょう。

棒術などを使えるヒロインはすぐ思いつく範囲では、英雄伝説6 空の軌跡に登場するエステル・ブライトなどが思い当ります。また、『野良猫オン・ザ・ラン』の水淵讃も棍術の使い手でした。作者としては殺傷を目的としないというところから棒術・棍術となったのだと思います。もちろん、棒術・棍術でも殺傷は可能ですただ、剣術に比べればまだ殺傷しないで倒すことが可能なレベルでしょう。もちろん、剣術でも峰打ちなどは可能とはいえ、それだけというのも難しいですし。それだと棒と変わりませんから。

現在、4 巻まで出ていますが作中気になるところとしては葵の携帯電話は警察用のデジタル無線も使えるようになっているようですが、デジタル無線と携帯電話がどちらがより解読しやすいかは合理的な疑問が残ります。今日の 3G の携帯電話が採用する拡散スペクトルを用いた通信方式と解読に必要なコードはある程度秘匿されているとはいえ、解読事例がささやかれている警察無線とどちらが強固であるかは少々疑問があります。もちろん、警察の無線であれば基地局が落ちていてもある程度の距離は届くでしょうから生存性という点では有利でしょうが。疑問点としてはそんなところですね。

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先日来、巷間に上っている『機動戦士ガンダム 00』。やっと、話の中身の設定が出てきたので見てみると、ちっと設定面がオールドファッションに思われる。ユニオン、AEUはいいにしても人革連はいただけない。構成面でも人革連はロシア、中国…といわゆる冷戦時代の東側の面子になっている。名称もなにやらイデオローグをそのまま名前にしている。

もともと、ほとんどのガンダムを名乗る作品群は宇宙世紀、未来世紀、アフターコロニー、アフターウォー、コズミックイラと架空の年号を用いている。これにより、現実世界とセパレートし一種の抽象化をやりやすくしているように思う。また、大国同士が国家の総力を挙げた戦争というのは第2次大戦以来鳴りを潜めている。実際、戦争にかかるコストを考えると大国同士の全面戦争というのは割に合わなくなりつつある。

そういう意味ではガンダムのモビルスーツを装備した大軍が激突するという状況は描きにくくなっている。これがアーマードトルーパースケールであればまだ何とかなるだろう。作品上も何機作られたのかわからないぐらいのマスプロダクトであるスコープドッグなら打ち捨てられていてもリアリティを持てる。しかし、ガンダムというのは一種のワンオフ機であり、これがそこら中にある光景はリアリティを持たない荒唐無稽となってしまう。

物語の構造としては、抗争を続けるユニオン、AEU、人革連とその抗争に戦争廃絶を叫んで介入するセレスティアル・ビーイングという構造になっているとされる。もっとも、この構造だけだと可能な限りの平和を求めたフルメタルパニックのミスリルや遺跡の遺産の保護を目的としたアーカムに差別化が難しいように思う。大雑把に言えば、紛争の影の組織というものはエリア 88 のプロジェクト4 のようないかにもな悪役やミスリルやアーカムのような善玉の組織がある。いささか毛色は違うが獣装機甲ダンクーガノヴァのドラゴンズハイヴもこっちの系統だと思う。悪玉の毛色違いをあげるとすれば MADLAX の Enfan か。

ただ、セレスティアル・ビーイングはどうみても、ミスリルのように見える Enfan のようなにおいがぷんぷんする。セレスティアル・ビーイングのおかげで戦争はなくなりましたチャンチャンではお話にならない。まあ、この場合、Enfan というよりもレイヴンズネストか。ただ、どちらにしても作品から既視感がするのは否めないな。

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