ITmedia +D の小寺信良氏のコラムで Copy-nineth に対する辛辣な批判がなされている。同氏のすべての論に全面的に賛成するわけではないがこの件に関してはほぼ的を得ていると考える。このアーティクルのポイントは以下のとおりであると考える。
- 第一世代のコピーにだけ限定するのでは実現できない状況がある
- 従来の機器との互換性
第一世代のコピーにだけ限定するのでは実現できない状況があるというのは簡単である。第一世代に限定という考えは、ほぼ HDD から 光学メディアへのコピーしか検討を加えていないのではないかという論が入り口となっている。この部分に関しては不合理な点は見受けられない。
同氏は「1つのコンテンツに対して、家族3人が3回コピーして合計9回、さらにポータブル機器や携帯電話なども視野に入っている」という情報通信審議会が開催する「デジタル・コンテンツの流通の促進等に関する検討委員会」の発表が理想論であり技術的な実現性がなにも担保されていないことを批判する。つまり、録画した機械が全てのデバイスにコンテンツを転送できないという批判である。
これは合理的と考える、というより現在、あるいは将来購入可能なすべてのポータブル機器に転送できるデバイスを製造するのは困難である。これが、いわゆる孫コピーが可能であればデバイスへの変換に最適化したソリューションを提示できるであろう。しかし、Copy-nineth ではそれは困難だろう。
互換性の問題はもっと単純である。おそらく、Copy-nineth の場合内部にカウンターを置いてコピー回数をカウントすると考える。しかし、Copy-nineth に対応しない従来の機器は当然、カウンターを持っていない。これが買い控えを誘発すると同氏は警告する。
これらを総合して同氏は日本の関連業界は自爆スイッチを押しているのではないかと表明している。私は自爆スイッチを押しているかどうかは分らない。ただ、自爆スイッチを押しているのであればそれも結構とは思うが。


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