2008年2月アーカイブ

刊行された新刊、なかなかデリシャスです。ウィスパードとオムニ・スフィアの意味。レナードの行動の真意この辺がしっかりと描かれています。オムニ・スフィアがらみはまあ考えないでもなかった話ではありますけどね。というか、いくつか既存の事項からある程度、推論が到達する領域でしたし。ウィスパードの誕生日が 12/24 だという話もあったけどさすがにこの巻で明らかになった事実まで類推するのは困難でしたけどね。

もっとも、こういった SF ガジェットを駆使して描いているのは現在を否定するのか肯定するのかということですが。そういう意味ではレナードのそれというのはキース・ホワイトであったり、ギルバート・デュランダルであったりですが。主人公と敵対するサイドでもゼーガペインのナーガは少々違いますね。どちらかというと、“探耽求究”ダンタリオンが近いのかなと思いますけど。ただ、ナーガにああいう笑いを取る要素は一切無いですが。

つまるところ、レナードは母親の一件もあり、今の現実と恐らくは自分自身が嫌いなんでしょう。であるが故の行動です。そういう意味では今を肯定するというのはなかなか大変なことです。ただ、これができないとどんな世界でも生きては行けないでしょうけどね。仮に世界を作りなおしたとしても、思いがかなうかどうかは判らんわけで。そういう、もろもろの障害を抱えつつやっていくのがまあ、人生ってもんでしょう。そういう意味では、大いなる痛みというのは当たり前の話です。

せまるニック・オブ・タイム (富士見ファンタジア文庫 92-20 フルメタル・パニック) せまるニック・オブ・タイム (富士見ファンタジア文庫 92-20 フルメタル・パニック)
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毎日新聞の記事、"道路特定財源:国交省公益法人、ムダ遣い 報告書作成費、たった3部で1億円" によれば、国土交通省所管の公益法人「国際建設技術協会」が 07 年、道路特定財源約 9200 万円で作成した海外の道路事情の調査報告書が、わずか 3 部しか作られず、Wikipedia の表を引用するなどずさんな内容だったことが、21 日の衆院予算委員会で分かったそうです。

記事によれば、米国各州の郡の数や、法定速度に関する表を Wikipedia から引用、その他の資料もネット上のものの引用だったそうです。9200 万円を何に使ったんでしょうね。各州の郡の数や法定速度なら州当局に問い合わせればデータそのものか、それともどこに問い合わせればいいかが判るでしょうに。税金を使って何してたんでしょう。というか、そういうものなら 9200 万円どころか 9200 円で作れると思うのですが。一度、予算の資料を見てみたいものです、どういう名目で予算請求しているのか。某所でもちゃかされていますが、RFC1149 でも使っていたんですかね。

Weather Map の ひとくち予報 in Feed を利用した、アプリケーション "G's Forecaster" を開発しています。まあ、RSS で天気予報をフィードしてくれるだけなら他にもサービスはあるんですが。ひとくち予報 in Feed は専用のモジュールで天気予報の情報が XML 化されているので利用がしやすいですね。とりあえず、開発された WeatherMapParser ではこんな感じで使えます。

var parser = new WeatherMapParser()
parser.Open("http://example.com/")

このコードで parser.Forecasts に予報の内容が入るというわけです。Forecasts は WMForecastCollection 型のインスタンスを格納していて、インデクサで実際の予報が格納された WMForecast 型のインスタンスにアクセスできます。WMForecast 型のインスタンスは Contents というプロパティがあってここに、WMContentCollection 型のインスタンスが入っています。WMContent 型には Weather、Railfalls、Temperature といったプロパティがありアクセスすることで天気や降水予測、予想気温といった情報にアクセスできます。

作業状況としては、WeatherMapParser は完成し、使用可能な状態です。ユーザインターフェイスは使用が可能な水準ですが、表示される項目は最低限のみです。最も作業が遅れているのは地域を指定するインタフェースです。現在は、そういった固定された情報は SQLite のデータベースに入っています。もっとも、URI の情報の打ち込みが遅れているので現在利用可能な地域はごく少ないです。

第 17 話 「スローネ強襲」です。まず、既に出てきているネタをつまむと。現在、稼働できる状況にある GN ドライヴ は全部で5基、プトレマイオスにあるガンダム4機の分とフェレシュテが保有する、GN-000 Oガンダムの分。フェレシュテは GNY-001 ガンダムアストレア、GNY-002 ガンダムサダルスード、GNY-003 ガンダムアブルホール、GNY-004 ガンダムプルートネの4機を持っているけど。今週の外伝 ガンダム 00F でトリニティが GN-000 を要求していることの前後の話からすると GN-000 の GN ドライヴを外して使っていると考えられる。

今回の話の大筋はピッコロさんの機動戦士ガンダム00 第17話 「スローネ強襲」 を参照してもらうとして。問題は前話での壊滅寸前のガンダムマイスターズを救援した理由だと思います。一つの理由は、ソレスタルビーイング以外が太陽炉を保有するとまずいということでしょう。公式サイトのキャラクター紹介擬似GNドライヴを搭載するガンダムスローネアインのパイロットとあることから何かが違うのでしょう。可能性としては人体に障害が出るとかですかね。未知の粒子であることから考えて人体への影響の研究は十分ではないと思いますし。そして、地上を覆う未知の粒子となるのですかね。それはファントムダスト

今回の話でトリニティがユニオンアメリカの基地を襲撃してエイフマン教授を抹殺していることから。ソレスタルビーイングというか中核コンピュータであるヴェーダが機密保持に異様に力点を置いているのが太陽炉であることが認識できます。コズミック・イラ世界において PS 装甲がガンダムとそれ以外を隔てる起点であったように、00 の世界では太陽炉こそがガンダムを定義する重要なポイントとなっているようですから。E カーボン等の装甲材は既知の技術体系の発展のようですから。

今回、抹殺されたエイフマン教授がたどり着いたようにソレスタルビーイングの真の目的が世界平和にないことは自明でしょう。スメラギさんがスローネに関して調べたことを独立系のヴェーダに接続されていないマシンに入れたことを考えるとスメラギさんが最早、ヴェーダとソレスタルビーイング自体に全幅の信頼を置けないと考えているのは確実でしょう。恐らく、どこかの時点でソレスタルビーイングからのプトレマイオスの離脱が起きると思いますけど。どのへんかなと思います。恐らく、ガンダムを動員してエイフマン教授を抹殺したことから考えて、コンピュータなどに蓄積されたデータの隠滅を図ったんだろうと思います。そういう意味ではカメリアさんが機動戦士ガンダム00(ダブルオー) 第17話スローネ強襲で言うようにエイフマン教授のことは、ビリーあたりが、スメラギさんに漏らしそうというのは直接的な影響はないとは思います。

なんとなく、だんだんヴェーダがスカイネットのように見えてきます。なぜ、スカイネットが人類抹殺を第一義とするのかはターミネーターだけでは弱いとは思いますけどね。この辺は OVA キャシャーンのノベライズの設定が面白いかなと。つまり、BK-1 は地球環境の再生を第一義として設計されている。そして、地球環境の悪化は人類が主犯である。人類を排除しないと地球環境は再生できないというロジックです。ヴェーダにもこれに似た遊びのなさがうかがえます。つまり、何かの第一義に過剰なまでの執着があるように。

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eWeek の記事から翻訳・転載されたとみられる記事が @IT に載っている「どんなアプリケーションでもVBのパワーを」最も初心者向けの言語は「Visual Basic」――スクリプト復活へ しかしこの記事は状況をある程度把握していないと判らないように思う。VisualBasic 6.0 を基準にすると、VisualBasic .NET 2002/2003 (Visual Basic 7.0, 7.1)では各種の変更が行われた。よく知られている範囲では Option Strict の追加であろう。

方向性の変化は、2002 年頃に書かれたと思われる KEN's .NET [特集4] Option Strict Onのススメ と 2005 年に書かれた 動的プログラミング言語へと発展するC# 3.0とVB 9.0  読み比べる必要性がある。Option Strict On は暗黙的な縮小変換を禁止する。たとえば、Base から派生した Inherited なるクラスがあったとする。Inherited クラスのインスタンスを Base 型の変数に代入することができる。Option Strict On ではない状態ならば、このBase 型の変数 foo を Inherited クラスとしても用いることができる。これは暗黙の縮小変換が動作するからである。

Visual Basic 7.0 ではどちらかというと、静的型付が要求された。静的型付のメリットはエラーチェックにある。つまり、暗黙の変換が働かないのでコンパイル時のエラーチェックがしやすい。さて、2005 年前後になぜそれだけではよくなくなったのかということだ。それは、言うまでもなく開発現場において、十分な時間をかけて設計をすることが困難になり始めたからだと推測する。たとえば、開発スタート時には軽量なデータベースである SQLite で設計していた。しかし、サービスイン直前になって SQLite では十分ではないどうしようといった状況であろう。こういった開発をしている最中の設計変更の要請などが各種の新しいパラダイムを生んだと推測する。eXtream Programing などはその典型であろう。

そういったことを考慮すれば、Visual Basic 6.0 的な動的な特性は便利とも考えられる。こういった背景があり、Dynamic Visual Basic や DLR といった方向性は成立している。ただし、注意をしておくと Visual Basic は初めから Dynamic であったわけではない。Visual Basicは本来動的プログラム言語であって、Option Strict Onが良いわけではないに書かれているように Visual Basic 1.0 は Dynamic ではない。BASIC 言語全体の歴史でも Dynamic であった時代は長いわけではない。もともと、BASIC が Fortran から来たことを考えると当然ともいえる。

恐らく、静的型付と動的型付は単純にどちらがいいというわけではない。静的型付のエラーチェックの厳格さは単純に捨てるにはもったいない。かといって、途中での設計変更を考えれば動的型付も魅力的である。ただ、.NET Framework 全体を通して見ると静的型付であれば C# という方法がある。結果的に、Visual Basic は動的型付という方向を志向することになるだろう。

日経 BP の時流超流に "突然の「携帯官製不況」" というアーティクルが掲載されている。根幹は先日の各キャリアに対する総務省のフィルタリングの強制に端を発している。

「災害時は携帯からのアクセスが中心になるはず。早急にアクセスできるようお願いしている」(埼玉県庁)。埼玉県が2007年11月に開設したサイト「埼玉県危機管理・災害情報」が思わぬ“災害”に遭遇し、対応に苦慮している。

どういうことか? このアーティクルの続きを見れば判るがフィルタリングがこの情報を遮断してしまったためである。というのも、このサービスは楽天の Web log サービスを使って構築しているためである。現在の各キャリアのフィルタリングは Web log をコミュニケーションサービスとみなして遮断する。Web サーバ単位のコンフィグレーションしかないのでこのサービスは許可するということは恐らくできないのだろう。さらに、ひどい話もある。

勝手サイトの閲覧が可能なアクセス制限サービスのメニューも別途用意しているが、こちらも危険思想に触れる可能性があるという判断から、政党や宗教などのサイトが一律でアクセス禁止。現段階では、政権与党である自民党のサイトさえ閲覧できない。

ここまで硬直的だと清々しい。なぜ、こんなことが起こったか。恐らくは単純だろう、今までフィルタリングサービスは活用されていたとは言い難い。それゆえ、フィルタリングの精度が問題になることはなかった。しかし、総務省の方針で状況は変わった。フィルタリングサービスの精度を議論することもなく一括で動かした結果、このような惨憺たる自体は生起した。そして、このことはさらに続く問題を呼び起こす。言うまでもなく、モバイル事業からお金が逃げ出すわけである。

総務省の性急とも言える決定の代償は、あまりにも大きい。まず、携帯コンテンツ向けの広告市場が冷える。携帯の広告市場は年間五百数十億円で、これから大きく成長すると見られている市場。やっと大手広告主が興味を持ち始めたところに、フィルタリング問題が冷や水を浴びせた格好だ。

今回の問題は建築基準をいじったことで生じた住宅建設の停滞に類似している。この問題は住友不動産販売のデータが参考になる。改正建築基準法は所謂、耐震偽装の問題から出てきた内容である。この辺の事情は日経BP "【建基法不況の現実】(1)このままでは2~3カ月で会社はつぶれる" が詳しい。両者に共通することは問題の解決として選択した手法のサイドエフェクトの評価が甘かったことである。これは、無能の謗りを免れない。

今回の携帯官製不況に関しては明らかにフィルタリングの精度の評価が甘い。Web log という扱いやすい CMS を使ってサイトを構築するのは恐らく、一時的な現象ではない。それを考えれば Web log 以外が Web log の CMS で構築され得ることは想定してしかるべきだ。コメントが書けるか否かも設定次第であり、いつでも変わり得る。このような動的なシステムに対して、静的な評価が成り立つと仮定したところに本質的に問題がある。

ユーザインターフェイス以外のロジックしか、F# で書いたことがなかったので。ごく単純な Form を作るコードを F# で書いてみました。一応、動作するコードです。

open System
open System.Drawing
open System.Windows.Forms

type MainForm =
    class
        inherit Form as base
        val label: Label
        new () as this = {
            label = new Label(
                Text = "Hello World",
                Location = new Point(0,0)
            )
        } then
            this.Controls.Add(this.label);
            this.Text <- "Hello World";
    end

let mainForm = new MainForm()

do Application.Run(mainForm)

私が、F# を使う上で参考にしているのは何と言っても、Foundations of F# です。2007 年 5 月に出版された洋書です。価格は Amazon.co.jp で 6802 円、Amazon.com で $49.80 と現在なっていますね。今のところ、日本で書かれた F# の直接の本はないので貴重な資料です。英語そのものも判り易いですし良書だと思います。ただ、いかんせん F# 自身が現在進行形で開発が進められているのでこれですべてというわけではありません。実際、この本で書かれているコードで走らないコードは存在します。

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比較的最近出た書籍では Expert F# という本があります。開発者の Don Syme がファーストオーサーの本です。こちらは、2007 年 12 月に出版されたごく最近の書です。私はまだ入手していないのですが良さそうです、価格は Amazon.co.jp が 7937 円、Amazon.com で $59.49 です。Foundations of F# が賞賛と同時にある一定の批判があるのに対しこの本に関しては新しいこともありますがそれほど多くないです。著者が動作確認をしなかったとは考えにくいので F# それ自体が改変されたと思いますが。Microsoft Research という研究が主目的の組織ですから、製品と異なり backward compatibility を達成できない変更はされ得るでしょう。そういう意味では、これから買うのであればより新しい本である Expert F# の方がいいかもしれません。

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日本語の文献で実用に耐えるとすれば、F# が参考にした OCaml の本でしょうか。ただ、F# と OCaml ではかなり異なる点もあるので注意が必要かと思います。私が持っているのは入門 OCaml という本です。価格は Amazon.co.jp で 2625 円となっていますね。

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Microsoft Research から F# の 1.9.3.14 が出ています、F# は Microsoft Research による、関数型言語です。関数型言語というのはラムダ計算を基盤としたもので手続き型言語と異なり書き換え可能な変数を持たない言語です。もっとも、F# が基盤とした OCaml は破壊的な代入がないわけではないので純粋な関数型言語に比較して純関数型言語などとも呼ばれます。

F# は 1.9.2.9 以降、非同期ワークフローを備えたのが注目されます。非同期ワークフローは既に別項の.NET Parallelism で少し書きました。時間のかかる処理の並行処理に適した構文です。マルチコアなどの状況でパフォーマンスの向上を図った Task Parallel Library と併せ今後の発展が注目されます。

今まで、F# のリリース版は 1.9.2.9 が最新で 1.9.3.7 はプレリリース版とされてきました。1.9.3.14 はリリース版との位置づけなのでこれで安心して、1.9.3 シリーズを実用に使えます。1.9.3 シリーズではいくつかの拡張や変更がなされています。それに関しては、F# 1.9.3 Candidate Release Now Available! のエントリーを確認するのが適切でしょう。

F# がらみのアーティクルでは hubFS にある R 言語と F# を組み合わせた事例などが興味深いです。R(D)COM を使って読んでいるので、Runtime Callable Wrapper のオーバーヘッドが少々心配ですけどね。

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