RD 潜脳調査室 #10: 至高の話手

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今回の話はいくつかのことを知っているとより深く楽しめます。まず、エライザですがゲームとアニメについてぼそぼそと語る人のエントリーではELIZA 効果からではないかとしていますが、恐らくこの言葉の元になった ELIZA の方で ELIZA 効果の方は関連は薄いでしょう。というのも、ELIZA 効果というのは正確には「無意識的にコンピュータの動作が人間と似ていると仮定する傾向」を指し、結論的にはチューリングテストに合格するためにはプログラミングよりも社会工学的なアプローチの方が重要であるということに結びついているからです。

では、ELIZA とはなんなのかというと、もともとは心理療法上のクライエント中心療法のセラピストのエミュレートというのが根幹にあります。基本的には、聞く態度を示すというところを重視した手法とされています。この辺は耳学問というところが強いので関心があるのならば専門書を読むほうが良いだろうと思います。ELIZA は非指示的療法の一部というか、ある程度鸚鵡返しに喋るというところを実装するところにポイントがあります。ただ、単に鸚鵡返しにすればいいというのは一つの誤解で非指示的療法はそう単純なものではないのですが、本アーティクルはそれを書くのが目的ではないのでこの辺にします。

さて、ELIZA を作ったのはジョセフ・ワイゼンバウムという人で、作られたのは 1966 年です。この話でもエライザ・ワイゼンバウムという名前でエライザが登場しており、Eliza と Weizebaum をくっつけて名前を作ったのではないかと思います。名前ではあとはアリスと ウィトゲンシュタインの名前が登場しますが。アリスは恐らく、不思議の国のアリスともう一つは Alicebot からの援用でしょう。ウィトゲンシュタインは哲学者のルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインからです。

ざっと今まで、RD 潜脳調査室を見ていて思うのは、恐らくジェームズ・ラブロックの唱えたガイア仮説がネタの根底にあるのではないかということです。ガイア仮説というのは地球と生物が互いに関係しあい環境を作っているという仮説です。そういう意味では、地球それ自体を一つの巨大な生命体と見立てる説ともいえます。まあ、その性質上、相当強力な批判にもさらされています。まあ、結構変な利用もされますからね仕方がないと言えば仕方がないのですが。インテリジェント・デザインとかその方面の疑似科学も同然の方たちに利用されることも多いですし。

まあ、ただ、ガイア仮説はフィクションのネタとして使う分には面白いので。いくつかのフィクション作品が利用しています。Wikipedia ではファウンデーションの彼方へやファイナルファンタジーの一部を挙げていますが、スプリガンや ARMS も結構うまく使っています。

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このページは、gornが2008年6月18日 00:35に書いたブログ記事です。

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