伝説が終わり、歴史が始まる-
これは銀河英雄伝説の最後の有名な台詞である。ラインハルトとヤンという二人の英雄が戦った伝説の時代は幕を閉じ彼らのような伝説的な人物ではないけれども多くの人間たちの歴史は続いていく。それを端的に示した台詞である。
ルルーシュは結局、歴史の彼方に去るしかなかった。いろいろな理由があるだろう。ユフィ、シャーリー、ルルーシュの守りたかった人間たちの多くは鬼籍に入ってしまった。彼に直接の責は無いとはいえユフィのように彼の不注意がもたらしたと彼が思っても仕方のない事情も存在はする。それゆえ彼は自分自身を許せなかったのかもしれない。その意味では、小説「二つの祖国」のTV化である山河燃ゆのラストに近いかもしれない。小説ではいささか異なるが、TVのそれでは主人公は第2次大戦での責任を感じ、自分自身に死刑を宣告するという形で自殺を遂げている。
責任の取り方という点では、テイルズ・オブ・ヴェスペリアでのドン・ホワイトホースの責任の取り方が近いかもしれない。彼の直接の責ではなかったが、自分の息子が関わった形で自分のギルド"天を射る矢"が"戦士の殿堂"の統領を死に至らしめてしまった事件で責任を感じ自刃という形で最期を遂げる。
結局、ルルーシュもスザクも異なる形で歴史から消えた。ルルーシュは黄泉路へ、スザクはルルーシュの遺したゼロという仮面の中へ。仮面というものの持つ意味は別のアーティクルにまとめた。
歴史から消えたという点ではある種、ロードス島伝説のナシェルを彷彿とさせる。しかし、ナシェルはルルーシュ以上に事件に対しては責がない。しかし、結論はルルーシュと同じ、自分が世界の敵になりそれによって世界をまとめることであった。その意味ではルルーシュの選択と最も近い選択であろう。
ルルーシュとスザクは伝説の彼方に去った。しかし、ゼロの伝説は残る。その意味ではある種、伝説はまだ終わっていない。
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