ざくっと、読んでみました。基本的には Processing という電子アートとビジュアルデザインのための開発環境である、Processing を活用した情報可視化の話です。情報の可視化に関しては関心がありますので買ってみました。
一口に可視化といっても立場は様々です。だいぶ前に買った ”The Visualication Toolkit User’s Guide” のように実験データなどの可視化を目的とした話もありますし。vtk なんかだとボクセルやボリュームデータの扱いもあるので、だいぶ前に関わった放射線治療計画システムのような話もいけるかと思います。
放射線治療なんかだと患部にきちっと放射線が当たって、患部外には極力放射線が当たらないように組まなければならないので。放射線を遮断するブロックなどをきちっと組まなければなりませんから。
この本はこういう、3D データの可視化という話は全くなくて、Web アクセスのログの解析だとか、ファイルサイズだとかこういうもののマイニングと可視化がメインの話です。あと、8章のグラフのあたりも面白いです。日本語でグラフと書くと棒グラフとかの話しになるんですが、ここで言うグラフとは有向グラフのことです。
この辺を読んでいて、はて .NET Framework でグラフを処理するのに有効なツールはないだろうかと思ったら QuickGraph なるものを発見。この本でもありますが、やっぱりグラフのところでは Graphviz が出てきますね。
まあ、Processing の開発手法を見るのにはなかなか良い本だと思います。翻訳の出来も読みやすい部類だと思いますし。ただ、個人的には、Processing でなくても実現できるよねと本末転倒な感想も抱きましたが。ただ、グラフや地図の描画に関する色彩や造形といったあたりのところはやや踏み込みが浅いかもと思いましたが。
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